ブロックチェーン徒然日記

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はじめに

ブロックチェーン業界に転職して約1年。運用周りの比較的泥臭いことをやってきました。日々思うことをざっとまとめてみました。

ブロックチェーンだなぁって感じる出来事

testnetの反乱

ブロックチェーンのネットワークには本番用のmainnet、テスト用のtestnetがあります。mainnetでは本物の通貨が扱われ、testnetはテスト用なので価値のない通貨が扱われます。testnetは世界中で共用してテストで使用するためたまにmainnetでは想定していない事が起きます。例えばBTCなのに約1秒間隔にブロックが生成されるような事もまたに起きます。誰かがマイニングしてブロックを大量に生成しているわけですが、多くのシステムではBTCで1秒間隔にブロックが流れるなんて想定していません。例えば影響を受けるのはExplorerで、表示が停止してしまい復旧までは待つしかありません。ただ多くのExplorerがダメでもBlockstreamのExplorerだけが問題なく動いていた事は何度かありました。普段は同じに感じるExplorerですがこういう時に使えるのは評価できなと思います。

orphanブロックの発生

ブロックチェーンの性質上どうしてもチェーンの分岐は発生します。testnetではdifficultyも低いのでより発生しやすい状態です。どのチェーンが最良になるのかは時間経過とともに確定していきます。以下はorphanブロックが比較的発生しづらいBTCのmainnetの例で、たまに発生しているのがわかります。

orphanブロックかどうかの判断はExplorerでブロックのハッシュ値で検索してわかるかもしれません。チェーンの分岐が発生すると同じブロック高でも異なるブロックハッシュ値が発生することになります。それぞれをExplorerで検索してみると結果が見つかる場合と見つからない場合があり、見つかる場合は最良チェーンに含まれていると考えられます。BlockstreamのExplorerであればこのような検索結果となることを何度か経験していますが、実際の挙動はチェーンの状況によります。

ハードフォーク

最近だと2019/11/15のBCHのHF、2019/12/8のETHのHFがありました。第三者視点だと進化のためのイベントだと捉えられますが、当事者としては問題なくHFが実施されるかドキドキ、ハラハラした時間になります。過去にはバグがあり緊急リリースなんてこともありましたが、とにかくどの通貨がいつどうやってHFを実施するかをウォッチしていくことが重要になります。

先日のBCHのハードフォークはYouTubeでライブ配信もありイベントのような盛り上がりも多少感じました。

情報収集

リリース情報

Bitcoin Coreやgethなど主要なクライアントのアップデートがあれば随時チェックしています。具体的には機能追加、改善、API追加、廃止など既存のシステムに影響がないか、機能改善により今の課題解決に有効かなどを通貨毎に確認しています。例えばBTC,ETHの場合は以下を確認。変更点等が記述されているので確認し、アップデートが必要な場合は関係者と調整して実施していきます。

ハードフォーク

リリース情報だけではハードフォークの情報が適切に把握できない事もあるので各所から情報収集が必要です。複数箇所から情報を入手して間違いがないか情報自体の検証をしながら把握してく必要もあります。その他にもETHだとHFが実施される日時は以下のような情報も有用です。2019/12/8にIstanbulのリリースが終わったと思ったら次のMuir Glacierのカウントダウンが始まってます!

おわりに

情報収集に確実なものはないので、場合によってはTwitterやtelegramなども駆使しています。まだまだ整備されていない状況もある中で複数通貨をウォッチしながら適切な対応をしていくにはそれなりの手間がかかるなと思ってます。少しずつ各通貨の癖や特徴をおさえていき、目指す目標や考えまで把握していけば楽しく付き合えると思っています。

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